やがてめぐになる

さんすうとえいごのおべんきょうブログ。ほかにもかきたいことをかきます。

4月10日のしゅくだい(7.7)

7.7ときます。

ウィーナー空間に引き戻せばブラウン運動の分布はウィーナー測度を誘導するので、最初からウィーナー空間上で考えることにする。
 D=B(0,{}^\exists r)\subset \mathbb{R}^n
 T_D:=\tau_D= \inf\{t>0~;~B_t\notin D\}
 \mu^x_D(A) := P^x(B_{T_D}\in A),  A\subset \partial D,~x\in\mathbb{R}^n
である。

a) 問題2.15より、直行行列  U\in\mathbb{R}^{n\times n} に対し、 UB_t もウィーナー測度 P^0のもとでブラウン運動である。また、 Uは等長変換なので、 |B_t|=|UB_t|であることより、 T_D=\inf\{t>0~;~UB_t\notin D\}も分かる。
よって A\subset\partial Dに対し、 P^0(B_{T_D}\in U^{-1}A)=P^0(UB_{T_D}\in A)=P^0(B_{T_D}\in A)なので、 \mu^0_D(U^{-1}A)=\mu^0_D(A)が分かる。
 P^x(\omega(\cdot)\in d\omega)=P^0(x+\omega(\cdot)\in d\omega)より、 xを中心とする回転に対しても同様である。
よって、 \mu^x_D(U^{-1}A)=\mu^x_D(A),~\forall A\subset\partial D、すわなち回転に関して不変であることが分かるが、これは球面 S^{n-1}上の一様な測度、または xだけ平行移動した球面上の一様な測度であることを意味し、球面測度の一意性より、 dS:=d\sigmaに一致する。

b) (7.2.7)と強マルコフ性より、
\begin{align*}
\int_{\partial D}u(y)dS(y)
&= \int_{\partial D} u(y) \mu^x_D(dy) \\
&= \int_{\partial D} E^y[\phi(B_{T_W})] P^x(B_{T_D}\in dy) \\
&= E^x[ E^{B_{T_D}}[\phi(B_{T_W})]] \\
&= E^x[E^x[\phi(B_{T_W})|\mathcal{F}_{T_D}]] \\
&= E^x[\phi(B_{T_W})] = u(x)
\end{align*}
である。□